高系14号という早掘り用の品種で、表皮が赤く、中身が黄金色をしている甘みと旨みのバランスに優れたさつまいもです。徳島県の北部から鳴門海峡に近い特定の地域で生産されるさつまいもが「なると金時」と呼ばれるようになりました。この地域は雨が少なく温暖な気候で、海のミネラルをたっぷり含んだ砂地で生産をしているため、美味しいなると金時が出来るそうです。「なると金時」は各地域のJAによって独自のブランド名が付いているものもあり、JA里浦では「里むすめ」、JA松茂では「松茂美人(まつしげびじん)」、JA徳島市の川内支所では「甘姫(あまひめ)」などがあります。 なると金時は甘味が強く、ホクホクとした食感なので定番の焼き芋はもちろん、天ぷら、大学芋、スイーツなど様々な調理方法で美味しく召し上がっていただけます。
全体的にふっくらと太く、ずっしりと重みがあるもの。表面は鮮やかな紅色で、傷や変色がないものを選びましょう。黒くねっとりとした液体が表面に染み出していることがありますが、蜜が多く甘味が強いなると金時の証拠です。
乾燥しないよう新聞紙などで包み、冷暗所で保存します。温度が低すぎると傷みやすくなるので、冷蔵庫には入れずに常温で保存しましょう。
主成分はでんぷん質で、ビタミンB1、ビタミンC、食物繊維、カリウム等が豊富に含まれています。その他にカルシウムが豊富で、特に皮の部分は中身の約5倍のカルシウムが含まれています。