れんこんは、蓮(ハス)の地下茎が泥の中に長く伸び、先端部分に栄養を蓄えて肥大したものです。見た目が根のようなので、蓮の根=蓮根と呼ばれるようになりました。れんこんは穴が多数あり、「先の見通しが良い」ということから日本では縁起物とされ、正月のおせち料理など祝いの料理によく使われます。ほぼ通年出荷されますが、旬は晩秋から冬にかけてで、7月の下旬頃から早掘りのれんこん(新れんこん)が出回り、10~3月頃がピークになります。夏場の新物はシャキシャキとした食感でみずみずしく、冬場のものはモチモチと粘りがあり甘味が増すなど時期によって違った食感と味を楽しむことができます。茹でてサラダや酢の物、炒め物、揚げ物、煮物、すりおろして蒸し物など、とても多彩な食べ方ができる食材です。
形が丸くてふっくらとしているもの、節と節の間が長く太くてまっすぐなものを選びましょう。穴の内側が黒っぽいものは古いので避けましょう。
切ったものは、切り口が空気に触れないようにラップで包み、ポリ袋等に入れて冷蔵庫の野菜室で保存します。
古くは薬用としても使用されていたほど、栄養価が高いれんこん。
疲労回復や風邪予防に効果があるとされるビタミンCが多く含まれています。れんこんに含まれているでんぷん質により、加熱してもビタミンCが壊れにくいのも嬉しいポイントです。
その他にも、整腸作用が期待できる食物繊維や、高血圧の予防が期待されるカリウム、抗酸化作用があるとされるタンニンなどを含みます。