大黒本しめじは、通常のぶなしめじとは全く別の品種で、1本1本が大きく、とっくり型をしています。濃い茶色の傘に、白く膨らんだ軸、その美しい形から七福神のひとりである大黒様に見立てて「大黒本しめじ」と呼ばれるようになりました。「香り松茸、味しめじ」の「しめじ」とは、数あるしめじの中でも「本しめじ」のことを指し、旨味成分が他のしめじと比べて、とても多く含まれています。松茸同様、人工栽培が非常に難しいため、一般には出回ることが少なく、高級料亭などでしかお目にかかれない希少なきのこでした。近年は栽培技術が進み、通年販売できるようになりました。味にくせがなく、旨味成分が多く含まれている大黒本しめじは、加熱調理をしても食感が損なわれにくく、コリコリした歯触りを楽しむことができるので、素焼き、炒め物、煮物、和え物、天ぷらなど様々な料理に使用できます。
全体的に弾力があるもの、傘に張りと丸みがあり、開きすぎていないものを選びましょう。また、軸が白く、太めでしっかりしているものを選ぶと良いです。傘や柄の部分にシワがあるものは避けましょう。
冷蔵庫の野菜室で保存し、早めに使い切るようにしましょう。長期保存する場合は、冷凍保存も可能です。冷凍したものを調理する場合は、解凍せず凍ったまま使用できます。
特にカリウムが豊富で、高血圧を予防する効果があります。その他にも食物繊維、ビタミンB1、ビタミンB2、葉酸が多く含まれています。また、本しめじには、肝臓の働きを助け、疲労回復に効果があるオルニチンが、シジミの約6倍と豊富に含まれています。