イタリア料理やフランス料理のマリネやソテー、煮込み料理などによく使用され、南フランスの代表的な料理であるラタトゥユには欠かせない食材です。原産地は北アメリカやメキシコで、1600年頃にヨーロッパへ伝わり、栽培が始まったと言われています。日本に伝わったのは、1980年代と歴史は浅いのですが、最近では夏野菜の新定番として人気野菜のひとつです。 見た目はキュウリに似ていますが、ペポかぼちゃという南瓜の仲間です。未熟なうちに収穫するので、皮も種も柔らかく、歯ごたえや味はナスに似ています。クセがないので、煮物や炒め物のほかに、サラダなどの生食でも美味しくいただけます。特に油との相性が良く、炒め物や揚げ物にすると風味が増し、栄養素の吸収もよくなります。
皮にツヤがあり、ヘタの切り口がみずみずしく変色していないものを選びましょう。
また、太すぎるものは中がスカスカだったり、果肉がかたくなっていたりする可能性があるので、太すぎず、均一なものがオススメです。
冷やしすぎや乾燥に弱いので、ラップで包むかポリ袋に入れて、冷蔵庫の野菜室か風通しの良い涼しい場所に保存します。切ると傷みやすいので、1本丸ごと保存し、3~4日を目安に食べ切りましょう。
高血圧に効果のあるカリウムや、肌荒れ、風邪予防、疲労回復に効果のあるビタミンCを多く含んでいます。また、βカロテンやビタミンB類も豊富に含まれています。カロテンは油と組み合わせることで吸収率が上がり、身体の免疫強化や、ガンの予防や抑制に効果があります。