山形県北東部に位置する尾花沢市は古くからすいかの産地として有名です。山に囲まれたこの地域ですが、生育期間である春の日照時間が長く、昼夜の寒暖の差がしっかりとあるため、糖度が上がります。 また、すいか農家の90%は専業です。さらに通常10aあたり1800玉の栽培をするところ、尾花沢では半分以下の700玉しか栽培しません。その分、土作りからこだわった栽培を行うことが出来、味も栄養分もたっぷりのすいかに仕上がるのです。
すいかの成分のうち、90%以上が水分。しかしその中には女性にうれしい美容成分がしっかり含まれています。
アンチエイジングの効果がある「βカロテン(ビタミンA)」、美白効果のある「リコピン」は含有量が多いと有名なトマトより多め、そして夏の冷房が効くこの時期に嬉しい「シトルリン」です。「シトルシン」は保湿性をもち、新陳代謝を促す効能があるので、冷え性やむくみの改善が期待できます。
近年ではカットされて売られることが多くなりました。カットすいかは、種が黒く、皮の白い部分と果肉の境目がはっきりしているもので見分けましょう。
玉で売られているものは、緑と黒の色のコントラストがはっきりしていて、ツルと反対側のお尻の薄茶色部分が小さく、叩くと「ボンボン」と太鼓のように響くと音がするものが良いとされています。
すいかは果肉以外も食べられます。
皮はぬか漬けや浅漬けにするほか、麺つゆで煮て、具材として食べる方法もあるようです。
種はフライパンでナッツのように香ばしく煎れば、お酒のお供になります。
いろいろ試してみると意外な食べ方が発見できるかもしれません。