甘い香りとしたたる果汁が魅力の人気フルーツ「桃」。
ひとくちで桃といっても100種類以上の品種があり、収穫時期で大きく区切ると早生種、中生種、晩生種の三つに分けられます。
桃は収穫時期が短いため、1週間から10日程で産地や品種が次々に切り替わっていきます。
桃の主な生産地は、山梨県、福島県、長野県などがありますが、この3県で全国ももの生産量の約6割を占めています。
【山梨県産の代表的な品種】
日川白鳳 (早生種)
シーズン序盤に出回る早生種「日川白鳳」。
濃い赤色の丸い見た目が美しく、果汁がたっぷりでジューシーな味わいが特徴。
酸味がひかえめなので、糖度以上に甘味を感じやすい品種です。
程よい硬さを残しつつも、繊維質が少なくなめらかな口あたりです。
白鳳 (中生種)
日本の桃を代表する品種のひとつ「白鳳」。
やわらかくとろけるような果肉に、甘い果汁をたっぷりと含んだ人気品種です。
酸味はひかえめで、上品ながらもしっかりと甘味を感じることができます。
早生白鳳は白鳳の早生種で、同時期に収穫される多品種に比べて大きさや食味が優れた傾向にあります。
浅間白桃 (中生種)
香り高い大玉の果実からあふれ出す、ジューシーで濃い甘味を贅沢に楽しめる「浅間白桃」。
酸味は控えめで糖度が高く、甘味を強く感じることができます。
熟してくると全体的に赤く染まる見た目も美しく、外観・食味・香りの三拍子が揃った品質の高さが魅力です。
また、栽培が難しいため生産量が少なく、希少性が高い品種です。
川中島白桃 (晩生種)
“桃の王様”と称される程の大きさと、しっかりとした食感が食べ応え抜群の「川中島白桃」。
やや硬めで締まった果肉ながらも糖度が高く、甘くて硬めな桃がお好きな方におすすめの品種です。
他の品種と比べて日持がよく、贈り物としても人気が高い品種です。
【品種別 旬カレンダー】
①左右対称の綺麗な円形のもの
②大きくてふっくらとしているもの
③果皮の色づきがよく、果点(白いつぶつぶ)があるもの
④果実の割れ目(縫合線)の溝が浅いもの
⑤甘い香りがするもの
⑥産毛が綺麗に生えているもの
桃特有の甘い香りが強くなり、手のひらで持った際にやわらかく感じてくると食べごろです。
桃は追熟することで果肉が徐々に柔らかくなり、舌ざわりが滑らかになります。
直射日光の当たらない涼しい場所で常温保存し、食べごろになったらお召し上がりください。
※熟していない桃を冷蔵庫に入れると傷みの原因となりますので、ご注意ください。
桃は冷やしすぎると甘みを感じにくくなります。
そのため、食べごろになった桃は新聞紙にひとつずつ包んでポリ袋に入れ、食べる1〜2時間前に冷蔵庫に入れて冷やしてお召し上がりください。
\簡単で基本的な切り方/
くし切りの方法はこちら
\桃をまるごと使用したい時に/
皮がつるんと剥ける、湯剥きの方法はこちら
桃は、整腸作用があるとされる食物繊維(ペクチン)や、むくみ解消・血糖値を下げる効果が期待されるカリウムなどを多く含んでいます。
その他にも、疲労回復や風邪予防に効果があるとされるビタミンCや抗酸化作用があるとされるビタミンEなどが含まれます。