中国が原産で、日本には平安時代に伝わりました。当初は薬用として利用されており、食用として普及したのは江戸時代からだと言われています。 らっきょうは古代の医学書にも記載されているほど薬効が高い野菜です。 成分のひとつであるアリシン(硫化アリル)にはビタミンB1の吸収を助ける働きがあるので、ビタミンB1を含む食材と一緒に摂取すると、疲労回復や夏バテ防止に効果があります。 その他にも殺菌効果や整腸作用、食欲増進、血行促進、動脈硬化の予防などにも効果があり、その薬効の高さから“畑の薬”とも呼ばれています。 特有の香りと辛味、そしてシャキシャキとした食感が特徴のらっきょうは、日本では甘酢漬けや塩漬けなどにし、付け合わせとして食べるのが一般的です。 東南アジア地域でも塩漬けや酢漬けにして食べられており、中国では漬物のほかに生食されているそうです。 らっきょうには様々な薬効がありますが、刺激が強いため摂り過ぎると、下痢や胃もたれ等を引き起こす原因になってしまいます。 1日の摂取量は4粒ほどを目安にするとよいでしょう。
鱗茎がふっくらとしていて、全体的に粒が揃っているものを選びましょう。また、根付きのものは、芽があまり伸びていないものが新鮮です。
らっきょうは成長が早く、すぐに芽が伸びてきてしまうので、購入したらなるべく早く調理するか漬物にします。すぐに調理しない場合は、乾燥しないようにポリ袋等に入れ、冷蔵庫で保存して、早めに食べ切るようにしましょう。
食物繊維の一種であるフルクタンが多く含まれています。フルクタンは他の野菜からは摂りにくい水溶性の食物繊維で、コレルテロールの吸収を抑制する効果があります。また、高血圧や動脈硬化の予防、糖尿病の予防に効果があると言われています。