通常収穫後2ヶ月から1年近く貯蔵して熟成させ、辛みを十分に引き出してから出荷する「ひね生姜」に対して、「新生姜」は植え付けに使ったひね生姜の上に出来た新しい根の部分のことをいいます。新生姜には2通りあり、1つは、秋に根生姜の収穫を行った際に、収穫後すぐ出荷されるもの、もう1つは、夏に早掘りして出荷する赤い茎の部分が付いている生姜です。 新生姜は、ひね生姜と比較して皮が薄く、水分が多いのが特徴です。また、食べると生姜特有のツンとした辛さが少なく、繊維質な食感がないので、生姜が苦手な方にもオススメです。新生姜と言えば、ガリなどの甘酢漬けが一般的ですが、生のままでも美味しく召し上がっていただけます。 一般的にもよく知られていますが、生姜には体を温める作用があります。体が冷えるといえば、冬の時期を想像しがちですが、実は、冷房を使用する夏の時期こそ体が芯から冷え切っている場合が多いです。そのような時に、新生姜に含まれるショウガオールが血液の循環を促進し体を温める効果があるので、積極的に食べることで夏の冷房冷えから体を守ってくれます。
色が白く表面にツヤがあるもの、さらに茎の切り口が綺麗な赤色のものを選びましょう。
乾燥しないようラップに包んで冷蔵庫の野菜室で保存します。新生姜は鮮度が落ちるのが早く、冷蔵庫で保管しても風味や水分がどんどん抜けてしまうため、早めに使い切りましょう。長期的に保存したい場合は、使いやすい形にカットするか、すりおろして冷凍保存するのがよいでしょう。また、甘酢漬けにしてしまえば新生姜の美味しさを長期間味わう事が可能です。
生姜特有の辛味成分であるジンゲロンは胃液の分泌を促す働きがあり、食欲増進に効果があります。また、発汗、解熱、鎮咳、殺菌作用などの作用があるので、風邪に効果的な野菜です。