煮ても焼いても揚げても美味しい万能野菜、なす。
日本各地の気候に根ざして様々な品種が栽培されており、地域特有の品種が多い野菜です。
光沢のある独特の紫色から「なす紺」という言葉が生まれたとおり、国内では紫色のなすがメジャーですが、白や緑色の品種もあります。
【様々ななすの品種】
中長なす(千両なす)
長さ12~15cmほどの長卵形なすで、最も市場に流通している品種です。
程よいやわらかさと適度な大きさで使い勝手がよく、調理法を選ばないために様々な料理で使用されています。
長なす
長さ20~25cmほどの長細いなすで、主に西日本や東北で生産されています。
肉質はやわらかめで、焼きなすなどにおすすめです。
水茄子
大阪府泉州地域の特産品で、水分が多くみずみずしさが特徴です。
アクがほとんどないのでそのまま生で食べることができ、浅漬けなどに使用されます。
米ナス
アメリカのなすを日本で改良した品種で、大きめでヘタが緑色なのが特徴です。
煮崩れしにくく、田楽や煮込み料理におすすめです。
とろまるなす
緑色の果皮が特徴的な品種です。
加熱すると、とろっとした食感になることから「とろまるなす」と名付けられました。
イタリアなす
紫色の果皮に白い縦縞が入っており、ヘタは米ナス同様に緑色をしています。
煮崩れしにくく味がよく染み込むため、煮込み料理などに使用されます。
①皮にハリとツヤがあり、傷がないもの
②ヘタの切り口がみずみずしもの
③ヘタのトゲが鋭いもの
【冷蔵保存の場合】
なすの表面に水気をよく拭き取ります。
ラップで1本ずつ包み、保存袋に入れて野菜室で保存してください。
【冷凍保存の場合】
なすを使いやすいサイズにカットし、水にさらしてアクを抜きます。
水気を拭き取り、フリーザーバッグに入れて冷凍庫で保存してください。
ナスの品種別の特徴と、その特徴を生かした最適な調理法をご紹介いたします。
➡You Tubeはこちらより
なすは約90%が水分でできています。
また、体内の余分な水分を熱とともに体の外に排出するとされるカリウムも含まれているため、体を冷やす効果が期待できます。
そのため、夏バテ予防や症状緩和におすすめの野菜です。