甘みが強く、ジューシーな味わいの「デコポン」。
やわらかな果肉は糖度が高く多汁で、口に入れるとたっぷりの甘い果汁と柑橘の豊かな香りが広がります。
果皮は手でも剥きやすく、じょうのうも薄く種がないので、どなたでも食べやすい柑橘です。
先端が盛り上がったユニークなシルエットも特徴です。
デコポンに品種名は、不知火(しらぬい)であり、「ポンカン」と「清見」を掛け合わせて生まれました。
ヘタの周り(おでこ)がポコッと盛り上がっていることから「デコポン」と命名されたそうです。
不知火のなかでも、糖度13.0度以上、酸度1.0度以下の基準をクリアし、JAから出荷されたもののみがデコポンと名乗ることができます。
熊本県産のデコポンは、12月~3月に収穫し、その後は、貯蔵され5月末ごろまで販売されます。
デコポンを貯蔵する際は、P-プラスという袋に入れて鮮度を保持します。
この時期のデコポンは、お手元に届きましたら袋から出さずに保存してください。
①全体的に濃い橙色に着色しているもの
②手に持った時に、ずっしりと重いもの
③皮に締まりがあるもの
果皮が張ったものは酸味が強めな傾向があるため、しばらく追熟させ、少し皮がやわらかくなった頃が食べごろです。
ポリ袋に入れて、直射日光の当たらない涼しい場所で保存してください。
食べた際に、酸味が強いと感じた場合は、少し追熟してお召し上がりください。
皮が柔らかいため、簡単に手で剥くことができます。
じょうのうも薄いので、そのままみかんのようにお召し上がりください。
デコポンは、疲労回復や風邪予防に効果があるとされるビタミンCが豊富で、2個で成人が一日に必要な摂取量を賄えるといわれています。
その他にも、生活習慣病の予防に効果的とされるβクリプトキサンチンや、疲労回復やミネラルの吸収を促す効果などがあるとされるクエン酸なども含まれています。