濃厚な甘みと程よく絞まった食感が楽しめる「富山干柿」。
飴色でずっしりと大きく、硬すぎず柔らかすぎない適度な歯ごたえが特徴です。
深みのある強い甘みを感じることができ、お茶請けとしても親しまれています。
また、富山県の県産品の中でも、特に優れたものを厳選した「富山県推奨とやまブランド」にも認定されており、お歳暮やお年始の贈答品としてもおすすめです。
富山干柿には、富山県南砺市内の一部地域(旧福光町及び旧城端町)で約400年前から栽培している「三社柿」という渋柿が使用されています。
1個300g前後もある大粒で、日本一といわれるほど渋い品種ですが、その分干した際大変甘くなります。
収穫された三社柿は、皮を剥き、干し台につるされた状態で、乾燥と休乾燥を複数回繰り返し、水分をゆっくりと蒸発させます。
その後、ひとつひとつを丁寧に手で揉んで、果肉内に水分と糖分を均等にいきわたらせます。
そして最後に、乾燥割合がおおよそ30%以下になるように仕上げ乾燥を行い、水分をほどよく残った状態で出荷されています。
このように、三社柿の特性と1ヶ月ほどにわたる丁寧な作業が、富山干柿ならではの味わいと食感を作り上げるのです。
直射日光・高温多湿を避けて、涼しい場所で保存してください。
表面に白い粉(果糖)が付いている場合、暖かい場所に置いておくと、糖分が溶けてベタベタになる場合があります。
長く保存していると実が硬くなってくるため、賞味期限に関わらず、なるべく早めにお召し上がりください。
長期保存する場合は、冷凍庫での保存も可能です。
柿は干柿にすることで、ビタミンAと食物繊維が増加し、ビタミンCが減少します。
ビタミンAは、目や皮膚の粘膜の健康維持や、免疫力の強化に効果があるとされており、食物繊維は整腸作用があるとされています。
また、抗菌・抗ウイルス作用があると考えられているタンニンも多く含まれています。