濃黒色でツヤがある外観から、別名"黒い真珠"とも呼ばれる「ピオーネ」。
実は締りが良く、果汁の多いジューシーな大粒のぶどうです。
糖度が高く甘みが強いながらも、適度な酸味もあるバランスの良い味わいが特徴です。
「巨峰」と「カノンホール・マスカット」を掛け合わせた品種であり、ぶどうらしい濃厚な味わいとマスカットの爽やかな風味をあわせ持っています。
【岡山県産ピオーネ】
岡山県産のピオーネは、ハウス栽培品が5月下旬〜8月中旬、露地栽培品が8月下旬〜10月下旬と、長期的に出荷が行われ、9月10日〜10月10日頃にピークを迎えます。
ハウス栽培品の主な産地は、岡山県中部の山間地に位置する津山市で、標高300m前後の高地で栽培が行われています。
昼夜の温度差が大きいため、甘みが強く、色づきの良いピオーネが生産されています。
露地栽培品の主な産地は、岡山県北部の新見市で、標高400m以上の石灰岩からなる、水はけのよいカルスト台地を中心に栽培されています。
この地域の夏季冷涼な気候は、ピオーネの栽培に適しており、甘みが強く大粒かつ色づきのよいピオーネが生産されています。
【長野県産ピオーネ】
長野県産のピオーネは、9月中下旬に出荷が始まり、10月中旬頃にピークを迎えます。
長野県北部は、千曲川と犀川が北信濃で合流して信濃川になる地であり、恵み豊かな沖積平野が広がります。
また、扇状地斜面は、水はけがよく、日当たりも良好であり、日照時間は全国トップレベルを誇ります。
さらに、降水量が少なく、昼夜の温度差も大きいため、果実の糖度が上がり濃厚な味わいのピオーネを生み出します。
このように恵まれた大地と最適な気候という優れた基盤を持ち合わせ、古くから果樹栽培に取り組んできた当地は、優良品種の普及や栽培技術の開発普及なども意欲的に行っています。
①果皮の色が濃く、ふっくらとしてハリがあるもの
②表面にブルーム(白い粉)がまんべんなくついているもの
③実が隙間なく付いているもの
④軸が青々とした緑色のもの
ぶどうは追熟しません。
お早めにお召し上がりください。
房ごと保存する場合は、新聞紙やポリ袋に入れて、野菜室で保存してください。
粒で保存する場合は、粒から2mm程軸を残してハサミでカットし、チャック式の保存袋などに入れて野菜室で保存してください。
ぶどうは冷やしすぎると甘みを感じにくくなります。
食べる30分程前に冷蔵庫で冷やしてお召し上がりください。
果皮についているブルームは、食べる直前に水で洗い落してください。
食べる前に氷水で10分程冷やすと、よりおいしくお楽しみいただけます。
また、房の上側の方が糖度が高いため、下から食べていただくのがおすすめです。
ぶどうには、動脈硬化を抑える働きやアンチエイジングに効果があるとされるポリフェノール、視力回復につながるとされるアントシアニンなどが含まれています。