"甘柿の王様"とも呼ばれる、鮮やかな橙色で濃厚な甘みの「富有柿」。
熟した果肉は、甘みが強く、果汁が多く緻密で、とろけるような口当たりを楽しめます。
果皮は光沢のある橙色で、ふっくらと丸い美しい外観も特徴。
1000種類にもおよぶ柿の品種の中でも、現在最も多く栽培されている甘柿です。
富有柿発祥の地である岐阜県は、日本でも有数の柿の産地であり、「めざせ!!大玉うまい柿」をスローガンに、日本一の柿王国作りを推進しています。
その一環として、安全・安心な柿作りを行う他、高品質でおいしい柿を生産するため、間伐や摘果を徹底し、日光をたっぷりと浴びた甘くて大粒な柿の生産に取り組んでいます。
また、内陸に位置する岐阜県は、秋になると昼夜の温度差が大きくなるため、果実の糖度が上がり、甘い柿を育みます。
富有柿はそんな岐阜県で生産される柿の約7割を占める、秋を代表する味覚のひとつです。
①ヘタが緑色で、果実に張り付くように隙間がないもの
②見た目以上にずっしりと重いもの
③果皮全体がオレンジ色でハリ・ツヤがあるもの
赤みがかったものは果肉が柔らかめな傾向にあります。
硬めの食感がお好きな方は、色が濃すぎないものを選ぶといいでしょう。
サクサクとした硬めの食感が好きな方はお早めに、柔らかい口当たりがお好きな方は数日追熟させてお召し上がりください。
【常温で追熟させ、柔らかくする場合】
ヘタを下にしてポリ袋に入れ、20℃前後の直射日光の当たらない風通しのよい場所で保存してください。
りんごと一緒にポリ袋に入れると、りんごから出るエチレンガスにより熟成が促され、追熟の速度が速まります。
【硬い食感を残したい場合/長期保存したい場合】
水で濡らしたティッシュやコットンをヘタにのせます。
そのヘタの部分を下にした状態で、ポリ袋に入れて、野菜室で保存してください。
柿は冷やしすぎると甘みを感じにくくなります。
柿には、ビタミンCが豊富に含まれており、1個で一日に必要なビタミンCがほぼ賄えるといわれてます。
また、抗酸化作用があるとされるβ-カロテンや、腸内環境を整える効果があるとされる食物繊維なども含まれている、栄養価の高い果物です。