さっぱりとした甘酸っぱさが魅力の「すもも」。
日本すももは総称して「プラム」、西洋すももは「プルーン」とも呼ばれています。
すももという名前ですが、バラ科のサクラ属性に分類され、植物学上は桃よりアンズに近い果物です。
桃よりも酸味が強い果実ですが、熟すと甘みと酸味のバランスが絶妙になり、爽やかな甘酸っぱさを楽しめます。
果皮は柔らかいので皮ごと食べられますが、酸味が強く、対して果肉はしっかりとした食感で甘みがあります。
【代表的な品種】
大石早生 ● ⇒ ●
収穫時期が早く、すももシーズンの先駆けとなる品種です。
果皮がほぼ緑色で、先端が赤く色づきはじめた程度の状態で収穫されますが、熟すにつれて赤く色づきます。
熟してくると、暑い夏に適したさっぱりとした甘みが楽しめます。
ソルダム ●
大石早生同様に、果皮が緑色の状態で収穫されますが、果肉は濃い赤色をしています。
追熟させると緑色の果皮にほんのりと赤色がのり、甘さと酸味のバランスの良い味わいになります。
赤色がまわりすぎると熟しすぎている場合がありますので、早めにお召し上がりください。
サマーエンジェル ● ※写真はサマーエンジェルです。
山梨県のオリジナル品種。
果皮は鮮やかな赤色、糖度が高く甘いジューシーな味わいです。
貴陽 ●
山梨県で生まれた、世界一の大きさ(重い)を誇る大玉の品種です。
果皮は赤紫ですが、果肉は黄色で、甘みが強く大変ジューシーなのが特徴です。
果皮の表面にヒビのような模様が入ったら食べ頃です。
太陽 ●
熟すと果皮が黒っぽく見えるほど、濃い赤紫色になります。
熟すにつれて、酸が穏やかになり、甘みが強くなります。
【産地別カレンダー】
5月上中旬頃から九州産の出荷が始まり、追って和歌山県産、生産量1位の山梨県、山形県と徐々に産地が北上していきます。
【品種別カレンダー】
早生種である「大石早生」を皮切りに、「ソルダム」「サマーエンジェル」「貴陽」「太陽」と続きます。
「大石早生」「ソルダム」「太陽」は約二か月程楽しみことができ、特に7月下旬~8月上旬にかけては、様々な品種を食べ比べることができます。
①傷や打身がないもの
②ずっしりとした重みがあるもの
③果皮に張りがあり、ブルーム(果皮の表面についている白い粉)がついているもの
果皮全体が鮮やかな赤色になり、香りがたってきたら食べごろです。
※果皮が赤黒くなり、柔らかくなりすぎる前にお召し上がりください。
まだ果皮が緑色の場合は、果皮全体に赤色がまわるまで、常温で追熟させましょう。
乾燥に弱いため、風の当たらない場所で保存してください。
※黄色種(峰満イエロー)や緑種(ケルシー)など、熟しても赤くならない品種もあります。
その場合、香りや弾力で熟度を確認してください。
すももは冷やすぎると甘みを感じにくくなります。
食べる1時間程前に冷蔵庫で冷やしてお召し上がりください。
果皮についているブルームは、食べる直前に水で洗い落してください。(※食べても害はありません。)
すももは皮の部分に酸味がありますが、果肉の甘みと合わさって、ちょうどいいアクセントになります。
また、ポリフェノールなどの栄養が豊富に含まれていますので、皮ごと召し上がりいただくことをおすすめします。
すももには、整腸効果があるとされる食物繊維や、抗酸化作用があるとされるビタミンEやポリフェノールなどの栄養素が含まれています。