さくらんぼの王様とも称される「佐藤錦」。
果肉は柔らかくジューシーで強い甘みと程よい酸味をあわせ持ち、果皮は宝石に例えられるほどに美しいルビー色をしています。
また、種が小さく、食べられる部分が多いことも特徴です。
佐藤錦は佐藤栄助氏によって、「ナポレオン」と「黄玉」を掛け合わせて作られた品種であり、この二種の特色を活かして、甘みと酸味が調和し、肉質も良好なバランスのとれたさくらんぼが誕生しました。
佐藤錦の名前の由来も「生みの親である佐藤栄作氏」「砂糖のように甘い」にちなんで命名されたといわれています。
佐藤錦発祥の地である山形県東根地区は、果実の成熟期である6月の昼夜の寒暖差が大きく、6月は梅雨時期であるものの、比較的に雨量が少なく日照時間が長い地域であり、これらのことが果実の甘みを引き立たせる要因となっています。
さらに、羽山系の乱川扇状地をはじめとする域内の河川により形成された、水はけのよい礫質褐色低地土を有しており、排水性と通気性を好むさくらんぼ栽培に適しているといえます。
土地の特色に加え、果実に雨があたることで生じる「実割れ」防ぐための「雨よけ施設」の普及など、生産技術の向上により、良品の安定生産が可能となっています。
そして、着色面積が70%以上かつLサイズ(22mm ※5円玉程度)以上のもののみが「東根さくらんぼ」として出荷することが許されます。(佐藤錦、紅秀峰が対象)
このように独自の栽培基準や出荷基準をクリアした「東根さくらんぼ」は、高い品質と評価を獲得し、2017年に「地理的表示(GI)」に登録されました。
①果皮に張りとツヤがあり、着色が鮮やかで全体的に色が濃いもの
②軸が太くてきれいな緑色のもの
軸が太いほど木から養分をたくさん取りこんでいる証です。
③実が大きいもの
実の大小に関わらず、種の大きさはほぼ同じなので、実が大きいほど食べられる部分が多くなります。
さくらんぼは収穫から時間が経つほど風味が損なわれていきます。
なるべくお早めにお召し上がりください。
さくらんぼは温度変化に弱いため、基本的に常温で保存してください。
冷蔵で購入された場合は、野菜室で保存し、2~3日以内にお召し上がりください。
また、さくらんぼは乾燥や結露に弱いため、常温・野菜室どちらで保存される際にも、クッキングペーパー等で包んでから保存容器に入れてください。みっちりと詰めると実が傷みやすいので、大きめの保存容器に入れるのがおすすめです。
冷凍する場合は、さくらんぼを軽く水で洗って水気をふき取り、ポリ袋などに入れて保存してください。保存期間の目安は約1か月です。
自然解凍すると、シャーベット感覚でお召し上がりいただけます。
さくらんぼは収穫から時間が経つほど風味が損なわれていきます。なるべくお早めにお召し上がりください。
常温で購入したさくらんぼは、氷水に30秒程さらしてから食べると果肉が引き締まり、甘さが引き立ちます。
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※種があるのでご注意ください。
さくらんぼには、むくみ改善が期待されるカリウム、腸内環境を整えるといわれる不溶性食物繊維、貧血予防に効果的とされる葉酸などが含まれています。