ネット系赤肉メロンの代表的な品種「クインシーメロン」。
まろやかな甘みながらもすっきりとした後味が特徴です。
オレンジ色(サーモンピンク)の果肉は、きめが細かくとろけるような食感で、果汁も豊富です。
そんなクインシーメロンの収穫量日本一を誇るのは、茨城県旭村(あさひむら)。
旭村は、山など遮るものがない平坦な地形かつ日照時間が長い穏やかな気候であり、水はけのよい火山灰土の畑を有しています。
さらに、5月の汗ばむような時期でも明け方には霜が降るなど、昼夜の寒暖差が大きく、メロンの栽培に適した土地柄とされています。
また、ハウス内にミツバチを放し、採蜜活動を利用して自然交配を行っている他、
1本のつるに玉を2つだけ残し、栄養がいきわたるようにし、肥大期には、常に風の入れ方や気温の調整をするなど、栽培方法も特徴的です。
収穫後は、圃場(ほじょう ※栽培場所)で収穫検査を行い、さらに荷受けの前に生産者による予備検査を行います。
その検査を通過したものは、青果物管理センターにて、選任検査員による目視検査と、1玉ずつ光センサー検査および外観センサー検査による選果が行われます。
これらの検査を通過したメロンには、QRコードを印字したシールが貼られ、そこから糖度、検査日(収穫日)、生産者の情報を調べることが可能です。
①網目が均一で、形が丸いもの
メロンは成長するにつれ、表面にひび割れが生じ、その傷を修復した痕が網目状になっていきます。
この網目が均一で美しいネットは、手間ひまをかけて栽培している証拠です。
②表面に傷がないもの
③持ち上げた際に重みがあるもの
メロンのおしり(ツルの反対側)を触ってみて少し弾力が出てきたら食べごろです。
メロンは収穫後、追熟することで果肉が徐々に柔らかくなり、舌ざわりが滑らかになります。
常温(20℃~25℃)の日の当たらない場所で、5~10日を目安に追熟するのがおすすめです。
しっかりとした歯ごたえがお好みでしたらお早めに、果汁がしたたる完熟果肉がお好みでしたら、少し長めに保存してお召し上がりください。
※旭村のメロンは、メロン1つ1つにシールが貼ってあり、糖度、検査日(収穫日)、生産者の情報を調べることができます。
冷やしすぎると甘味を感じにくくなるので、1~2時間ほど冷やしてから食べると味と香りが引き立ちます。
おしりの部分が甘いので、ツル側からおしりに向かって食べると最後まで甘いメロンの風味を楽しめます。
【カット後のメロンの保存方法】
食べきれない場合は種を取り除き、切り口をしっかり覆うようにラップをしてから冷蔵保存してください。
【熟れすぎたメロンの食べ方】
熟れすぎたメロンは、果肉を切って冷凍庫へ入れるとシャーベット状になり、また変わった食感が楽しめます。
➀ヘタを切り落とします。
②縦半分に切ります。
③中心部分が最も甘いので、できるだけ種のみを取り除きます。
④さらに半分に切ります。
⑤さらに半分にカットし、1/8等分にします。
⑥手を切らないように注意して、皮と実の部分の境目を切ります。
⑦食べやすい大きさにブロック状に切ります。
⑦完成です。
カロテンを非常に多く含む赤肉系ネットメロンは、抗酸化作用や風邪予防に効果があるといわれています。