安納芋は鹿児島県の種子島で古くから栽培されている在来種です。名前の由来は諸説ありますが、太平洋戦争の後にインドネシアのスマトラ島に兵隊として行っていた人が帰国する際に芋の苗を持ち帰り、それを種子島の安納地区で栽培したのが始まりだとされています。安納芋は別名「蜜芋」と呼ばれていることからもわかるように、焼き芋にすると本当に「蜜」があふれ出してきます。 様々な食べ方はありますが、甘さを存分に楽しむには焼き芋がオススメです。
細長いものより丸みがあるもののほうが甘みが強いので、形がふっくらとしていて持った時にずっしりと重みがあるものを選びましょう。凸凹で皮に傷が多いものや色ムラの激しいものは避けたほうが良いです。
乾燥と低温に弱いので表面が完全に乾いている状態で新聞紙にくるみ、13~15℃の涼しく暗い場所に保管しておくのが理想です。温度が高すぎると発芽してしまう可能性があります。逆に温度が低すぎると芋が腐敗してしまうため冷蔵庫には入れないようにしましょう。
安納芋にはビタミン、食物繊維、カリウム等が豊富に含まれています。また、安納芋は他のサツマイモよりβカロチンの含有量が多いのが特徴です。βカロチンは粘膜を健康に保つ効果、美肌、そして癌を抑制する効果があると期待されています。