一年中流通している長葱ですが、旬は11月~3月の冬です。主に東日本では白い部分が長い「根深葱(白葱)」、西日本では緑色の部分が長い「葉葱(青葱)」が多く流通しています。白葱の中でも千寿葱は、約200年前から江戸の食通をうならせてきた“極上の葱”と言われています。通常の長葱と比べて巻きが多くて太いのが特徴で、包丁で切ると、みるみる切り口から汁が湧き出してくるほど、みずみずしい葱です。味は甘味が強く、加熱をすると一段と甘くトロリとした食感になり、加熱しても煮崩れしません。特に鍋物、炒め物、煮物などの調理がオススメです。
全体的にみずみずしく、葉先までピンとハリがあるものを選びましょう。また、白い部分は巻きがしっかりとしていて、白い部分と緑色の部分の境目がはっきりしているものが良いです。
新聞紙で包み、冷暗所で立てて保存します。使いかけの場合は、緑色の部分と白い部分に切り分け、ラップで包むかビニール袋に入れて冷蔵庫の野菜室で保存しましょう。
白い部分にはビタミンCが、緑色の部分にはビタミンCの他に、βカロテンやカルシウムなどが豊富に含まれています。青い部分の方が栄養豊富なので、捨てずに食べるのがオススメです。葱特有の強い香りは硫化アリル(アリシン)と呼ばれる成分です。ビタミンB1の吸収を助ける働きがあるため、疲労回復や消化促進に効果があります。また、身体を温める作用や強い殺菌作用があるので、風邪予防に効果的です。