大葉は、シソ科シソ属の野菜で、「青シソ」と同じものをさします。同じ野菜なのに呼び分けられているのは、昔、青シソを販売する際に芽と葉を区別して売る必要があり、葉のことを「大葉」と呼んだことがきっかけです。その後、流通量が増えて「大葉」の呼称が浸透しました。 大葉は清涼感のある爽やかな香りが特徴のひとつです。よくお刺身などに薬味として添えられていますが、盛り付けの彩りのためだけではありません。大葉の香りに含まれる「ペリアルデヒド」という成分には防腐・抗菌作用があり、生魚などの傷みやすい食べ物から私たちの身体を守る役割があります。また、ペリアルデヒドは嗅覚の神経を刺激するので、胃液の分泌を促し食欲を増進させる作用もあります。 さらに大葉は、カロリーが低く、栄養価が高いのでダイエットにも最適です。カリウムも多く含まれているので、むくみ防止、水太りの解消にも効果を発揮します。その他に、アレルギー抑制、ガンの抑制、貧血予防、精神安定作用など様々な効能があります。薬味としてだけ使うのではなく、サラダや、千切りにしてご飯やパスタに混ぜるなどして、積極的に食生活に取り入れていきたいものです。他の野菜や果物と一緒にスムージーにするのも、手軽に摂取できるのでオススメです。
葉先がピンとしており、緑色が鮮やかでみずみずしいもの。黒い斑点がなく、しなびていないものを選びます。また、茎の切り口が黒ずんでなくキレイなものを選びましょう。
湿らしたキッチンペーパーで包み密閉容器に入れて、冷蔵庫の野菜室で保存しましょう。乾燥しないようにすることと、冷やし過ぎないようにすることが長持ちさせるポイントです。使い切れなかった大葉は、千切りにして冷凍保存すると良いです。
体内でビタミンAに変わり、皮膚や粘膜を保護する働きのあるβカロテンが、野菜類の中でもトップクラスに多く含まれています。また、βカロテンは抗酸化作用があり、ガンや動脈硬化の予防、アンチエイジング効果があります。その他、鉄分や、鉄分の吸収を助けるビタミンCも多く含まれているので、貧血予防にとても効果的です。